子連れMBAを運営する、一般社団法人ぷちでガチの代表理事、赤坂美保が、京都産業大学の授業「GLOCAL人材論」に登壇いたしました。
今回、子連れMBAのパートナーでもある、京都が誇るNPO、グローカル人材開発センターさまとのご縁で登壇させていただきました。この授業の様子を、グローカル人材開発センター理事長の行元さんがレポートにまとめてくださいましたので、転載いたします。
【Report】4/22 「はじめる・変える仕事」GLOCAL人材論特殊講義 赤坂美保さん(by行元)
「大学の時は、こんな道を歩むとは思ってもいなかったよ。」と満開の笑顔で、あっけらかんと話す美保さん。
そのキャリアは凄まじい。史上2番目の氷河期時代の就職活動、7回の転職、2回の法人設立。任天堂、ソフトバンク、NYの金融機関、江崎グリコなどで海外事業やM&A等、海外に関わる仕事に奔走。ライフステージの変化に伴い仕事も変わる。旦那さんの「起業してみたら?」の一言で、インバウンド観光事業に。その後コロナに直面。これだけでも十分「!!!」と感じる方がいると思いますが美保さんの底力はここから。
私が、美保さんにどうしても来て!とお願いした理由は、女性のロールモデルが圧倒的に少ない日本において、環境のせいにせず自分のアクションで切り開くしなやかな背中を学生と一緒に感じたかったから。
今でこそ誰もが知っている企業ですが、美保さんが就職したころは「?」が多くの人の頭に浮かぶ当時は赤字の企業やベンチャーも多数。
リスクをとった人にしか見えない景色を観てきた美保さんは、社会や世界のリアルを惜しみなく学生に話して下さいました。
【学生からの感想/質問(抜粋)】
・どうやって未来にメジャーになる企業を発掘していたんですか?
・見極める力は?
・資格取得を多くされている、ほかに何か心がけていたことは?
・みんなが憧れるキャリア、リスクをとって苦しい時なども伴走されている。
どのようにして苦しさを楽しさにしていなのか?
・がんばれる努力の根源、人生における信念は?
・一般的な良い会社の定義は思い浮かぶ。が、美保さんにとっての良い会社は?
美保さんのキャリアを追体験し、時代と向き合い学生自身が大切にしたいことを問いかけるあっという間の90分。
女性起業家のpotential、日本のシニアについての課題をテーマにワークショップを行いました。
最後の問いへの、美保さんのアンサーだけ記しておくと「若い人も一緒に、話し合いができる会社。」
ソフトバンク時代の会社の様子会議の話をされ、役員さんと若い人もMIXで予定調和ではない話し合いや会議や日常に埋め込まれていたと。
まさにこれはGLOCALでも大切に耕していきたい文化で、個人が有機的にチームや組織を織りなしていく対話型の場が教室や会議、働く場に齎されるよう努めたいと思いました。伸びしろが大きい!!!
美保さんが今学生だったら?大企業に行っていない。という言葉も学生にはインパクト大でした。
質問もたくさん引き出していただきありがとうございます。
これからのコラボレーションも楽しみにしています。
編集後記)
やはり美保さんを紹介するには、"SuperWoman"という言葉しか見つからない。
大学へ向かう途中「バク転教室に通っているの。」と、話す美保さん。最初、「息子ちゃんが?」と聞いてしまった私が甘かった。
ーMBA、米国公認会計士、証券アナリスト、中小企業診断士。いわゆる"お勉強"が美保さんにとっては多分遊びでしかない。
好奇心をドライブに、何事にも全集中。現在2人の男子(10歳、5歳)の母であり、子連れMBA(Makers of Business Art)の活動に力を入れる。これも2人目育休中に遊びで始めたという。もう、言い訳ができない。
私がとても感動したのは、昨年は一度も大学に来れなかったという2回生の女の子が、4月から大学にきはじめて、「今日、初めて楽しいと思った。」と。
美保さんのしなやかな生き方にエンパワーされた学生たちは、この時代だからこそ対面で話を聴けたことが忘れがたい、大きな大きな財産になったと思います。