講座&イベントレポート記事では、すでに開催済みの講座やイベントについて、当日の様子や講義内容をお伝えします。
今回は、10月28日と11月4日、2日間にわたり開催した、「個人の力が活きる最高のチームを!未来を創るための組織論」について子連れMBA会員メンバーのヒロアキがレポート!
まずは事前知識としてイベントの簡単な概要からご紹介。その後レポートをお楽しみください。
講座概要
講座名:
個人の力が活きる最高のチームを!未来を創るための組織論
日時:
①事前講義(Web視聴)
②ワーク会:2021/10/28 (木) 12:05~12:55
③オンライン講義:2021/11/4 (木) 12:05~12:55
(いずれもオンライン開催)
講師:
奥野 明子(おくの あきこ)先生
甲南大学 経営学部 教授
講座レポート
第72回目の講座は、甲南大学経営学部教授である奥野明子先生にご登壇いただきました。
子連れMBA講座は「インプット」と「アウトプット」と「交流」の3セット構成。「インプット」では、e‐ラーニング講義を各自受講しました。先生に特別、子連れMBAのため15~20分の動画を3本ご用意いただき、忙しいワーママが隙間時間にも勉強できるよう環境を整えました。「アウトプット」と「交流」の場としては、10月28日のワーク会で先生から出されたケース課題を用いたグループディスカッションを実践しました。そして11月4日の講義で先生からグループワークに対する総評と解説をいただきました。
キャリアを考える上でも、チームをマネジメントする上でも、組織と人について自分の頭で考えられるか否かでは大違い。自分が属している組織、自分が運営しているチームのあり方について考えを巡らせる良い機会となりました。
VUCAの時代、これからの組織を自分の頭で考えたい
「組織がなぜ硬直化し、なぜ硬直化した組織はうまくいかなくなるのか」
「どんなマインドセットがどんな組織にマッチするのか」
など、eラーニングでは組織構造論、組織行動論のエッセンスをぎゅぎゅっとインプットしました。
「個々の力が発揮できるこれからのチームとはどんな形か?」
「個人には今後、どのような力が必要か?」
肌感はあっても経営学の観点で、自分が属する組織、自分が運営する組織について強みも弱みも冷静に客観的に考えることができるきっかけとなりました。
ケース課題をやってみよう!
eラーニング講義ではティール組織のメリット・デメリットをグループワークで検討しました。しかし、これが思っていた以上に難しい!
「ケースに出てくるティール組織って、今の自分にとってアリなの?ナシなの?」はぼやっと感じるのです。でも、組織論の言葉できちんと語ろうと思うとなかなか言葉が出て来ません。
eラーニング講義資料を見ながらなんとか自分の頭を整理し、考えを経営学の言葉にしていきます。自分のぼんやりした思いのつたなさが身に染みます。
そしてワーク会当日。3人のグループで自分の考えを発表しあっていったのですが、「そんな視点があったのか!」がいっぱい出てきます。
参加者は職歴も専門も全然違う人が集まっているので、自分の視点が固まっていたことに気付かされ、「面白い!なるほど!」の連続で目から鱗がポロポロ落ちていきます。
グループワークが苦手な私は、ワーク会が少し億劫だったのですが、他の参加者から得られる新たな発見がちょっと癖になりそう(笑)
私はどうありたいのかを明確にしよう。
今回の講座を通して学んだことは、ピラミッド型組織もフラット組織もメリット・デメリットがあり、その組織にあったコミュニケーションスタイルや考え方があるということでした。特に印象的だったのは「人生いつでも全力で仕事が出来るわけではない。育児や介護などの個人のライフサイクル、怪我や病気、災害時にフラット組織ではどのように対応するか。」というセーフティネットのお話でした。
私自身が今現在、フルスロットルで仕事ができるわけではないワーママだからこそ、万が一の時のセーフティネットという視点は大切だとひしひしと感じています。それを意識した組織選び、組織運営が大切なのだと思いました。
これからの時代に適しているとされるフラット組織。でも、どんな組織、どんな人にでもマッチするわけではないし、すべての組織がフラット化してしまうと多様性が失われマッチしない人も出てきてしまい良くないんだろうと感じました。
今回、色々な組織にマッチするマインドセットや考え方を学びました。自分がどのような組織に属しているか、どのような組織にしたいかを明確にすることで、自分という人のあるべきマインドセットが分かります。また逆も然りで、自分が絶対譲れないマインドセットにマッチした組織を選ぶ、作るということも出来ると思いました。組織はどうなのか、私はどうなのか意識することでハッピーなキャリアライフを歩んでいきたいと思います。