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子連れの日制定記念「子連れ×仕事」インタビュー ⑤ 育休取得パパ続出! 株式会社 Rist様

子連れMBAでは、「子連れの日(5月20日)」制定にあたり、「子連れ×仕事」のための取り組みに挑戦されている企業・団体さまへのインタビュー企画を実施しています。
5回目となる今回は、株式会社 Ristの代表取締役社長、藤田 亮さんに、子連れMBA代表赤坂と運営のおちがお話を伺いました。

 

ある男性社員の要望から育児休職規定を制定

 

−–株式会社 Rist さんでは、「子連れ×仕事」のための取り組みとしてどのようなことをされていますか?

藤田 亮さん(以下、藤田) まず、弊社では創業当初からフレックスタイム制があります。自分のミッションを達成するために、個人が主体的に行動することで個人のパフォーマンスを最大化させる、自由に働くことができる環境を作るというのが会社の重要なポイントになっているためです。フレックスタイム制にはコアタイムがありますが、急な発熱やお子さんの行事などで数時間働けないような時はコアタイム解除の申請も可能です。また、育児休職規程もあります。

 

−–どのような経緯で始まったのでしょうか?

藤田 コアタイム解除については、新型コロナウイルス流行により正社員のリモートワークが増えたタイミングで臨機応変に勤務してもらいたいと思い、申請できるようにしました。創業当初から正社員の他に、インターン生が多く居たので、インターン生はもともと働く時間帯が正社員とズレていることもあり、会社としてリモートワークが可能な状態にはありました。
育児休職規程は2020年8月に施行しているのですが、ある男性社員がきっかけでした。中途採用の面談をしている最中から、「入社してから数ヶ月後に育休を取りたい」ということを申し入れてくれていて、当時はきちんとした規定がなかったもので、「急いで作ろう」ということで作りました。非常に良いきっかけだったと思ってます。創業当初は2名しかいなかった会社で、子供がいる社員もいませんでしたからね。

Rist さんのWebサイトでは、きっかけとなった社員の方の育児休業取得後の特別インタビュー記事も公開されてます!

 

会社の文化があったからこそ制度が有効化

 

–−藤田さんもお子様がいらっしゃいますよね? ご自身の想いもあってのことでしたか?

藤田 そうですね。育休制度のようなものは、「制度はあるけど取りにくい」というのが問題だと思っていて、弊社では取りやすい雰囲気を作ろうという想いはありました。実際、その男性社員が入社してすぐ1ヶ月の育児休職を取得したのですが、今、それに続いてこの1年以内で3~4人取得しています。フルタイムのメンバーは40人なので、10%は取得していますね。

 

–−周りの社員の方々の反応はどうですか?

藤田 特に問題に感じてませんね。当然、居ない間どうする?という話にはなりますが、私はいつも「そんなの気にしなくていい。なんとかなる!」と言っています。実際、なんとかなりますし、育児休職などは権利なので。また、「会社の事情は一旦置いておいて育児休職を取るか取らないかをまずは決めたらいい。取ると決めたら、なんとかなるから気にしなくていい」とも言っています。

 

−–すごく幸せそうな働き方をされている印象を受けますね。企業のカルチャーも影響しているのでしょうか?

藤田 もともと、学生たちが立ち上げた会社というのが始まりであるので、これまでのいわゆる会社の働き方にはとらわれていないところはありますね。2018年に京セラグループに入った時も、文化の統合はせず、今でもベンチャーらしい、働きやすい環境を維持しています。

 

インタビューにお答えいただく藤田社長。コロナ禍を受け、社員の方々は基本的にはリモートワークをされています。

 

–−日頃から会社の風土を維持するために、マネージメントの上で気をつけられていることはありますか?

藤田 京セラグループに入った時は、正社員は2人しかいなくて、その時に誰か1人1年間いなくなるというのはインパクトが大きかったと思いますが、そこから会社自体も成長して、従業員も増えたので、誰かがしばらく休みを取ったとしても大丈夫な体制づくりは大きなポイントだと思い、意識して行っています。 あとは、働き方の仕組みとして、情報のやり取り、社員間のコミュニケーションのやりとりはSlackで完結していて、必ずオープンチャンネルにしてみんなが見えるようになっています。社員間でのやり取りにメールはほぼ使っていませんね。Slackを活用していると、内部の情報のやり取りは記録・公開性・透明性は高いです。例えば、自分の興味あるテーマについて検索すると、同じようなことを考えている人がいることが分かったりするんです。 さらに、会社のルールや情報のデータベースとして、DocBaseというサービスも活用しています。いわゆる、ウィキ形式でいろんな情報を記載できるのですが、会社のルールから技術的な内容、近場の美味しいランチのお店の情報まで、自分の持ってる情報をみんなで公開しあっています。
先日監査を受けた際、「このような情報はどこにありますか?」という質問をいくつか受けたのですが、大体、SlackかDocBaseにありました。必要な情報がすぐに出てくる状態だったので、監査に来られた方も感動していました。

 

–−社員の方々一人一人が情報を公開することを心掛けているんですか?

藤田 「書くのが普通」という感じですね。特に工夫をしているわけでもないですが、同じ質問が数回出るようなことはDocBaseにきちんと書く方が良い、という流れが自然にできています。そうすることで、情報を得たい側も、情報を提供する側も手間が減って楽になっていますしね。

 

–−最後に、藤田さんがこの会社で実現したいこと、社会に対して発信したいことなどありますか?

藤田 私自身、3人の子供がおりまして、日々の家事や育児、学校の行事というのは親としての義務であると同時に、それらを通して子供の成長を見るということは親としての大事な権利でもあると思っています。また、子供は一回成長すると逆戻りはしないですし、あっという間に成長してしまいます。特に新生児は非常に成長が早いので、1日1日が大事だなと思っています。また、子供が産まれた直後というのは人生の中でもかなり貴重な時間だと思いますので、そういった時間を家族と過ごすというのは社員自身の経験としてすごく大切だと思っています。だから今、社内で育休取得希望者が続々と出てきている雰囲気はすごく良いことなので、この流れ、文化は今後も継続したいと考えています。

 

–−お話を聞いていると、子育て中に優しい取り組みをされているお話というよりも、子育て中の人に優しい取り組みというのはどんな社員の人たちにも優しい働き方につながるんだなと思いました。今日はありがとうございました!

6歳の双子と2歳のお子様をお持ちの藤田社長。ご自身の経験も踏まえて、子連れに対する想いをお話してくださいました。育児中の社員だけでなく、これから結婚・出産を考えている若い女性の方も安心できる環境であり、会社の風土があったからこそ、制度がすんなりとハマった印象を受けました!
今後も育休取得するパパが増えるのが楽しみです!

(ライター・おち のりこ)

 

最後に記念撮影!

 

<プロフィール>

藤田 亮(ふじた りょう)
株式会社 Rist 代表取締役社長。
京都大学大学院にて数学・数理解析を専攻。2010年京セラコミュニケーションシステム株式会社(以下、KCCS)に入社、M&Aやベンチャー企業とのアライアンスを担当。2012年から機械学習のモデル作成を行うデータ分析業務に従事。2015年から画像認識事業の立ち上げを行う。KCCSとRistの資本提携に伴い、2019年1月からRistに出向。2019年7月、二代目社長として就任。

 

赤坂 美保(あかさか みほ)
10歳と6歳男子の母。子連れMBA主宰。1人目妊娠中&産後にMBAに通い、2人目育休中の2015年に「子連れMBA」を立ち上げる。15年以上の企業勤務を卒業し、子育て関連事業を複数立ち上げ中。子連れMBAを運営する(一社)ぷちでガチ代表理事も務める。

 

<ライター>
おち のりこ
8歳と5歳男子の母。子連れMBA運営メンバー。自動車部品製造メーカー勤務時に2回の産休・育休を取得。自身のワーママ経験から、代表 赤坂の熱い想い・ビジョンに共感し、子連れMBA運営に参加。現在はフリーランスで活動中。

 

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