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社労士資格を目指すわたしが社労士にインタビューしてみた

子連れMBAが運営する『LIFE SHIFT CHALLENGE』プログラムの途中で、メンバーの1人が目指す資格を持っている先輩へのインタビューにチャレンジしました。
今回はそのメンバーによるインタビュー原稿を掲載します。

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今回は私が勉強中の社会保険労務士という資格を持ってる人に実際の仕事内容を聞いてみました。私の周囲には社労士資格を持っている人がいないので、実際にどういう形で利用しているのか聞くよい機会となりました。

ライフシフトチャレンジに参加する前は、勉強を始めたものの、自分がなりたい姿(資格を取ってどうするの?)が見えないままの走りだしで、勉強を挫折しそう、もし合格しても活かせないかもしれない…と自分に自信がなく不安でした。
今回、インタビューをすることで社労士の魅力や仕事のイメージが明確になり、自分のなりたい姿が少しずつ見えてきました。

現役社会保険労務士の方のインタビューをぜひご覧ください。

 

現役社労士の方に質問

ー資格取得のきっかけは何ですか?                 

私は、県の事務職員でした。職場で労働委員会の経験をした50代の時、初めて社労士を知りました。資格を取得した先輩の話では簡単そうに聞こえたんです。その頃、職場で組織に対する限界も感じていました。リーダーシップあるトップの下で仕事をして、40代で次長を拝命し、仕事に奮闘。ところがトップが交代すると一変しました。仕事だけでは評価されない、組織の負の部分を見たんです。また、労働委員会で斡旋にかかわっている時に、経営者と労働者双方が労使関係の基本に無知のため関係がこじれやすい、という課題も痛感していて。それで社労士を目指す事にしました。

 

ー勉強期間はどれくらいですか?                  

53歳の時に初めて受けて、トータル5回受験しました。1回目は軽い気持ちで試験に行きました。家の改装など勉強に打ち込めない時期もありました。本腰を入れたのは最後の2年です。意識していたのは、ほとんど勉強できなかった年も試験だけは受け続ける、という事ですね。継続が大事。勉強できなかったからと受験を見送ると、すべて止めてしまいそうで。それが合格につながったと思います。

 

ー勉強で大変だったことは?                    

仕事柄、労働関係は得意でした。逆に、社会保険分野は勉強を機に知りました。社労士試験は範囲が広いので、苦手部分をどのようにカバーするかを考えました。やっぱり模試で何度も解く事が大事ですね。それと試験当日の時間配分にも工夫が必要。択一の問題で、選択肢の文章全てを読んでいては到底間に合わない。判断に必要な箇所だけを読み、あとは読まずに次の問題へ進む。これはとても苦労しましたが、大切なポイントです。

 

ー今の仕事内容を教えてください。                 

起業して1年半ほど経った頃、先輩から方向性を決めた方がいいというアドバイスをいただきました。1号業務・2号業務と言われる手続き代行を主とするか、3号業務と言われるコンサル業務を専門にするか。私はコンサルティングがしたいなと思いました。手続きの電子化が加速したら1号業務や2号業務はどんどん縮小し、将来的には無くなるだろうとも思っています。

手続きや代行的な顧問は多くなく、コンサル的な顧問や、働き方改革推進支援センター(相談センター)※1の運営などです。よろず支援拠点※2、と言われる相談窓口でのコンサルティングもしました。

 

ー企業を決断した理由は?(どうしてライフシフト出来たのか)    

定年後の仕事にと思っていました。定年前に、20代から定年までの総勤務時間よりも定年後から平均寿命の84歳くらいまでの自由時間の方が長い、という趣旨の記事を読んだんです。自分はまだまだ中間地点なんだなぁと思いましたね。今はまだ人生の通過点に過ぎない。そこから、定年後の姿を考えるようになりました。

※3

 

ー社労士業のどんなところに仕事のやりがいを感じますか?

「しくみの世界と現実の世界の間を取り持つ仕事」がしたいと常々思っていました。社労士は、まさにその仕事だなあと思います。コロナ禍の今だと、雇用調整助成金の依頼が多いのですが、「なんとか雇用が保てたよ〜」と事業主の方にすごく喜ばれた時にも、やりがいを感じますね。労働知識は高校などで学べないので、知らない人が多いと感じます。多くの人に伝えなければ、と使命感を持ってやっています。

 

ー仕事をする上で一番大事なもの(価値観)はなんですか? 

仕事の本来の意義や価値をよくわきまえて外さないようにする事、ですね。社労士の場合、「事業の健全な発達と労働者の福祉の向上に資する」ことが使命とされています。人で成り立っている企業には、健全な労使関係が不可欠です。その部分が大きく外れないように、という事を常に意識しています。

※4

 

ー社労士勉強中の方・興味がある方へ、先輩からのメッセージをお願いします。

社労士は重要な使命を担っていると思っています。とてもやりがいのある仕事です。仕事(社労士が解決すべき課題)は、まだまだたくさんあります。例えば、今はコロナ禍で急速に世の中に変化が起きています。いろんな会社が働き方改革を進めています。この働き方改革、もとは将来的な労働人口減の課題に対する政策でした。人材確保に向けてどうするべきかとの観点から、様々な働き方を提案していくことが企業存続の鍵、として始まった改革です。

「コロナで大変だからそんな余裕はない」と言われる事業主さんへ改革の必要性を訴えていく。「コロナ禍だけど、企業存続のためにできることからやってみましょう!この選択が、10年後の未来を変えるんですよ」と。そのためのサポートをしていくことが、未来につながる一歩だと確信しています。この想いを、次世代の方に共感いただけたら嬉しいです。若い皆さんに目指してほしいですね。

 

インタビューを終えて

お話を聞いて、想いが溢れるとても熱い方だなと感じました。まだまだ社労士の力を必要としている人がいて、もっと良い労使関係や環境づくりに寄与できる、と言う使命感が素敵でした。労使関係の基礎を知らない人が多いから、伝えなければという想いに感銘を受け、私も出来ることをやりたいと思いました。私も労使関係の基礎を学ぶ機会を増やすお手伝いがしたい、そのために身近なところから出来る事を考えて行動する、を私自身の次の目標にしようと思いました。

また、日常の中で自分の現在地が中間地点だと感じ、ごく自然にライフシフトが出来ている点が印象的でした。私がライフシフトチャレンジを決意した時は、自分を変えたくて「えい!」と飛び込んだような気持ちでした。時にそのように勇気を出して違う環境に身を投じることは、とても大切だと思います。けれど、今回インタビューでお話を聞いていると、ライフシフトはもっとナチュラルというか自然に、日々の生活の中で自分の心の声に耳を傾け、また自分に必要な情報を掴み取って前に進んでいく姿なんだ、と感じました。チャレンジ終了後も自走する、という事のイメージがこの時にはっきりと掴めたように思います。

社労士として仕事の方向性を決めることなども聞けて、私はどうしたいのだろうと考えるきっかけをもらいました。今回のインタビューを通して、社労士の魅力をたくさん教えていただき、社労士になりたいという気持ちがさらに強くなりました。何年かかっても、諦めずに合格目指して頑張ろうと思います。

 

【参考】

※1 働き方改革推進支援センターHP
https://www.mhlw.go.jp/hatarakikata/consultation/index.html

※2 よろず支援拠点HP
https://yorozu.smrj.go.jp/about/

※3 定年後の自由時間「立ち往生」しない方法 75歳までの「黄金の15年」 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
https://president.jp/articles/-/22137

※4 社会保険労務士法(昭和四十三年六月三日)(法律第八十九号)
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=84020000&dataType=0&pageNo=1

 

インタビュー社労士さんプロフィール>
工学部卒業後、技術職として一般企業で勤務。その後、県庁に入庁し、様々な部署を経験。労働委員会事務局長時代に、労使の健全な関係性について考えるようになり、在職中に社労士を取得。60歳で定年退職し、個人事務所を立ち上げた。現在も地域の経営者・労働者の支援をすべく社労士として精力的に活動している。

〈インタビュアープロフィール〉

ひさえ/ライフシフトチャレンジ1期生
大学卒業後、病床数400床の中規模病院で事務職として10年勤務し、経理・請求事務・経営管理等に従事。その後、転居に伴い中小企業に転職。現在、全国の健保支援事業に携わっている。現在の会社で社会保険の知識に触れる中で社労士に興味を持ち、社労士目指して勉強中。2児の母(5歳男の子、1歳半女の子)。今年4月に2人目の育休を終えて復職している。

 


今後もLIFE SHIFT CHALLENGEの参加メンバーによるブログを更新していきます。 お楽しみに!

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