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第55回「戦略のための会計的思考力」~ビジョンと実務を数字でつなぐ~

講座&イベントレポート記事では、すでに開催済みの講座やイベントについて、運営メンバーが当日の様子や講義内容をレポートをいたします。

今回は、12月17日(火)に開催した会計講座をレポート!
まずは事前知識としてイベントの簡単な概要からご紹介。その後レポートをお楽しみください。

講座概要

講座名:
第55回「戦略のための会計的思考力」~ビジョンと実務を数字でつなぐ~

日時:
2019/12/17(火) 10:30~12:30

講師
谷口 学先生  立命館大学大学院経営管理研究科教授

 

今回は立命館大学大学院経営管理研究科の谷口学教授をお招きして会社のビジョンと実務を数字で繋ぐために有用な会計的思考力、バランススコアカードについて講演していただきました。
谷口先生のご登壇は今回が初めてでした。たくさんの子供同伴のママに囲まれた環境に緊張されたとの事ですが、本格的なビジネス分野でのご講義に、とても中身の濃い2時間となりました。

 

会計と戦略はどう結びつく?財務会計と管理会計

 

会計というと経理の仕事、というイメージがありましたが、会計は単に財務諸表を作る”財務会計”にとどまらず、企業内部を相手にして経営判断に有用な会計情報を提供する“管理会計“を戦略立案に生かしていくこともまた重要であることを学びました。
戦略立案の<入口>と<出口>である<現状認識>と<将来の目指すべき姿>は会計数値として認識され、検証・評価可能であるべきとのことでした。

 

戦略立案における会計

 

会計データとともに非会計的な要素を勘案した、戦略立案のプロセスについてご教授いただきました。会計データだけでなく、非会計的な要素について戦略部門と連携して分析し、“目指すべき姿”を明確化することが必要であるとのことでした。
また、“会計リテラシーの低い会社“について例示をあげながらわかりやすく解説いただき、うなずいておられる参加者も多くいらっしゃいました。良い中期経営計画に使用される言葉には”実行“や”達成“があるが、その反対には”挑戦“や”成長“などの言葉があると伺ったときには、会場内で苦笑も見られました。

 

これからの上場企業の説明責任

 

これからの上場企業の状況は厳しくなる、と先生が仰った際はドキッとした参加者も多かったのではないでしょうか。これからは株主からの投資に値するだけの戦略を伴った情報提供(中期経営計画)が必要になっていること。さらに、ただ利益を出せばよいのではなく、いかに社会に対して価値を創造していくかについて説明していかなければ、株主からの安定した投資が受けられない環境に推移していくのだと学ぶことができました。
【演習〜バランススコアカード〜】
企業の経営目標を現場の行動計画に展開する際に利用できる仮説検証モデルである、“バランススコアカード”について学び、架空の事例を使った事前課題とグループワークで、企業のビジョンを財務的視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、学習と成長の視点の4つに展開して戦略マップを作成しました。
事前課題として一人で考えていた時は非常に難しいと思ったことも、グループワークで話しあうと理解が深まりました。会社の課題を可視化し、自分の部署で具体的に何をしたら目標が達成できるかを明確にすることは重要だと感じました。

 

終わりに

 

戦略は抽象的で夢物語になりがちだったりしますが、先生によれば目指すべき姿が不明瞭な戦略は“悪い戦略“とのこと。今回の講義を受けて戦略立案に会計学を活用し、財務的な戦略達成までの道筋を描くこと、そして戦略は常に見直しPDCAを回していくことの重要性がよく理解できました。
シンギュラリティが話題となる昨今において、今の自分の専門性だけに留まらず、広い視野でビジネスを考え、取り組んでいくための手掛かりを教えて頂いたように思います。

次回は、1月講座「職場でも子育てでも活かせるコーチング」です。どうぞお楽しみに!

 



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