講座&イベントレポート記事では、すでに開催済みの講座やイベントについて、運営メンバーが当日の様子や講義内容をレポートをいたします。
今回は、7月21日に開催したリスクマネジメントについての講座をレポート!
まずは事前知識としてイベントの簡単な概要からご紹介。その後レポートをお楽しみください。
講座概要
講座名:
第25回「『企業のリスクマネジメントと消費者問題』~CSRの観点から学ぶ経営戦略~」
日時:
2017/7/21(金) 10:30~12:30
講師:
藏本 一也(くらもと かずや)先生
同志社大学大学院 ビジネス研究科 研究科長
講座レポート
第25回講座は、藏本一也先生による「『企業のリスクマネジメントと消費者問題』~CSRの観点から学ぶ経営戦略~」でした。
当日は、育休ママ24名に加え、報道関係や企業のご担当者様の見学もあり、またテレビ局の取材も入ったことにより、会場はいつも以上の熱気に。
CSRについて
まず、前半はCSRについて。日本におけるCSR元年は2004年。CSRの原点は日本(近江商人)にありというところからCSRの歴史を紐解き、海外の多国籍企業の事例紹介を経て近年の大企業が起こした不祥事にも目を向けました。「同じ会社が何度も不祥事を起こす理由は何か」また事前課題でもあった給湯器メーカーの製品事故の会社の問題点は何か」といったテーマで各グループ白熱したディスカッション。特に、同じような製品事故が発生した2社のその後の対応比較は非常に興味深く、コーポレートレピュテーションをいかにマネジメントしていくか、それが企業の価値を飛躍的に向上させることもあれば、逆に致命傷になることもある、と実感する事例となりました。
消費者問題について
また、後半は消費者問題について。消費者問題の歴史や企業のお客様相談室の成り立ちについて学んだ後、あなたが輸入牛肉フェアの店長なら?実際の判例を用いてあなたならどうする?また悪徳商法にあわないために行政、企業、消費者ができることは?等、もし私が会社の運命を握る経営者だったらどうするのかと、頭はフル回転!
終わりに
終盤は、本場MBAの講義にぐいぐい惹きつけられていくママと、その空気を感じ取ってかぐっすり眠る赤ちゃん達で育休MBAではほとんど起こりえない静寂と会場全体を覆う高い集中力の中、藏本先生からの「人間は弱いので会社に行くと会社の鎧をかぶり会社の論理を優先させる。その企業風土こそが問題」として「企業の論理に縛られてはいけない」との強いメッセージで締めくくられました。藏本先生から消費者視点を基点とした企業経営の重要性を学んだパワフルママたち。育児休職から復職した際には、経営者・消費者の両視点を兼ね備えた、ワンランクアップした企業人として活躍していってもらえればと思います。