講座&イベントレポート記事では、すでに開催済みの講座やイベントについて、運営メンバーが当日の様子や講義内容をレポートをいたします。
今回は、2月19日に開催した交渉学講座と2月25日に開催した実戦交渉練習会をレポート!
まずは事前知識としてイベントの簡単な概要からご紹介。その後レポートをお楽しみください。
講座概要
講座名:
第64回講座「交渉学」&実践交渉練習会
~ハーバードでも人気!Win-Win構築のための戦略的思考を学ぶ~
日時:
本講座:2/19(金) 10:30~12:30
実践交渉練習会:2/25(木) 13:30~15:00
講師:松木 俊明
瑞木総合法律事務所 パートナー弁護士
関西大学非常勤講師(交渉学入門)
DariK株式会社 社外取締役
講座レポート
2月の交渉学講座では、本講座で講師から交渉学について学び、本講座の翌週に学んだことを実践するための実戦交渉練習会を開催しました。
終始和やかな雰囲気の中でも、受講者の方々の真剣に聴く様子が印象的でした。また、講座の最後には松木先生からの熱いエールで、子連れや育休をネガティブに捉えず自分の強みに変えていこうという気持ちになれた、ステキな講座でした!
問題解決のため、信頼関係構築のための交渉学
「時短なのでこの会議は出れません」「家事の分担、私に偏ってない?!」など、職場や家庭で、ついつい自分の都合を押し付けるアプローチをしていませんか?
「交渉」と聞くと、相手を説得したり論破するような場面をイメージしがちですが、交渉学における「交渉」は違います。「交渉」を、相手も自分もWin-Winな選択肢を探すチャンスに変えるのが、交渉学のアプローチです。問題解決のために、よりよい関係構築のために、どのようにしてWin-Winな選択肢を創り出すのか、講座&実践交渉練習会でみっちり学びました。
交渉とは、Win-Winを創り出す機会
交渉ってなに? どんなことを「交渉」と捉えているか、受講者同士グループになって意見を出し合いました。家庭内での交渉。企業間での売買交渉。自分の利益を最大化できるよう説得したり、譲歩し合って落としどころを探ったり、そんな意見が多く挙がりました。しかし、いわゆる ”交渉術” によって相手にYES と言わせたり、妥協して仕方なく合意したりするのは、相手とのよりよい関係を構築していくためにはむしろ避けるべき、という交渉学の考え方を知り、自分の考え方を変えることができました。よりよい関係構築のためには、相手と意見を戦わせるのではなく、相手と協働して新しい可能性を探ること。そしてそれこそが「交渉」なのだと学びました。
交渉を実践!受講生みんなでいろんな選択肢を創る
講座で学んだ考え方やアプローチ方法を実際に練習すべく、実践交渉練習会を開催しました。受講生が2人1組になり、それぞれが自分の役割設定資料を元に、売買交渉のロールプレイングを行いました。高く売る・安く買うだけのやりとりではなく、ラテラルシンキング(水平的思考)によってできるだけたくさんの可能性を可能性を洗い出し、そこに対して自分が提供できる強みを考え、ロジカルシンキング(論理的思考)で道筋を創ります。そしてできるだけ双方のMission(やりたいこと)を実現できる選択肢を模索してみました。ロールプレイング後に、どんな結果になったかみんなで共有してみると、本当に多様で驚きました。ただの売買交渉だったはずが、付加価値を創造して付けていたり、新たな拡販のチャンスを創っていたり、売り手と買い手の双方にメリットがある選択肢を創造できていました。講座で聴くだけでなく、実際に自分でやってみてその結果を体験することで、より深い学びを得ることができました。
固定概念や常識の壁を乗り越えて、ありたい姿を実現しよう
講座の中で、先生から講座参加者に向けたエールもいただきました。育休や子連れなど、キャリアにおいては一見ネガティブに捉えられそうな状況であっても、自分の提供できる強みをもう一度考えてみること。相手や社会の背景をくすぐることで、今までの固定概念や常識の壁を乗り越えて、ありたい姿を実現できることを教えていただきました。また、私たちの提供できる強みは自分の中だけにあるものではありません。子連れMBAで出会った参加者同士の繋がりや、多くの仲間たちの存在がバリューを生み出すこともあります。この学びは、育休から復職し、子連れでのキャリアをスタートするにあたって、大きな自信になりました。
ご案内
過去開催分のレポートも多数ございます。
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