「私のキャリア、このままで良いのかな?自分らしい生き方って何だろう?」
子育てを通して自分と向き合う中で、こんな悩みを抱える方も少なくないのではないでしょうか。
母になってとても幸せ。
でも、これをきっかけに、自分の生き方について見つめ直したいー。
そんな声に応えるべく立ち上げられたのが、「ライフシフトチャレンジ」。
今回は、様々な想いを抱えて参加したメンバーたちの、「ライフシフトチャレンジ中に感じた変化」をご紹介します。
vol.4は、なつみさんです。
彼女の等身大の姿/変化をブログから感じてみて下さい。
マミートラックかバリキャリか
「マミートラック」という言葉を知っていますか?
子育てのため、出世や昇給、責任のある仕事から遠ざかることを意味しています。
あまり良いイメージの言葉ではありませんね。
私もぜひ、マミートラックは避けたいと思っています。
ですが、だからといって、こどもや家庭を省みずにバリバリ働きたいかと言われると、これもまた違うわけです。
こどもはかわいい、家族の時間は大事にしたい。
でも家庭だけでなく仕事でも貢献したい。
いま、働く女性の5割超( *1)が、私と同じように家庭も仕事も両方を大切にしたいと考えています。
*1 出典:武田佳奈「フルキャリマネジメント」
「家庭と仕事の両立」を宣言する不安
その一方で、これから育休復帰して「家庭と仕事、両方がんばりたい」と宣言することに対して不安に思っている自分がいました。
仕事もがんばりたいと宣言したら、女性活躍推進を掲げる会社からの期待が大きくなってしまうのではないか。
フルタイム&残業でバリバリ働いてほしい。時短でもすごいスピードと効率で仕事をしてほしい。そんな風に期待されてしまうのではないか。
私はそんなスーパーウーマンじゃないのに。。。世の中にあふれる、華々しいバリキャリワーママの育休復帰体験談をみながら、なんとも言えない劣等感にさいなまれていました。
「エフェクチュエーション」的思考法
マーケティングのセオリーをひっくり返す
そんな時、子連れMBA講座で「エフェクチュエーション( *2)」という思考法を学びました。
これは、多くのイノベーションを起こしてきた優れた起業家の思考法を研究しまとめたものであり、これまでの「市場のニーズに合わせる」マーケティングとは全く逆の発想で構成されています。
通常、マーケティングというと、ターゲットや市場を分析し競合との比較・差別化を行い、それに合わせて自分の商品やプロモーションを変化させるというのがセオリーでした。
しかし、エフェクチュエーションでは逆のところからスタートします。
まずは自分ができることから始めてみたら、思いがけない価値やニーズに気づき未来が拓けるかもしれない。
未来を予測して準備するのではなく、予測不能な未来を軽やかに乗り越えていくという方法論でした。
*2 エフェクチュエーション:
優れた起業家に共通する思考プロセスや行動様式のこと。
市場のニーズではなく、自分のできることに目を向けよう
このエフェクチュエーションの考え方は、私の悩みを根底から覆すものでした。
会社のニーズに応えられるかばかり考えて不安になっていましたが、そもそも会社のニーズに合わせる必要はなかったのです。
私のできることを、やりたいことをやればいいのです。
これまで多くのイノベーションが、そうやって生まれてきたんですから。
この思考法は、会社のニーズに応えられるか不安になっていた私を勇気づけてくれました。
ライフシフトチャレンジでの気づき
「私にできること」に気づく
ここでもうひとつ、大きな問題が発生します。
市場のニーズに合わせなくてよいのはわかったけれど、じゃあ「私のできること」ってなんだろう?
文系の学部を卒業し、新卒で入った会社の同じ部署&同じ職種で早10年以上。
資格もスキルも実績も無い私にできることなんて無いし...と思っていました。
しかし、ライフシフトチャレンジで自己理解のワークをしたり、その結果を仲間と話したりする中で、意外と自分にも長所があったことに気づきました。
自分では当たり前にやっていること、普通だと思っていたことなので、自分では長所だと思ったことはありませんでした。
でも仲間から「そこが長所」と言ってもらえて初めて、当たり前ではなかったことを知りました。
これは、ひとりで勉強したり、友だちとおしゃべりしているだけではわからない、一緒に学んだ仲間がいるからこそ気づけたことです。
「私にできないこと」とその克服方法に気づく
仲間が私の長所に気づいてくれるのと同様に、私が仲間の長所に気がつくことも多々あります。
分析力が高い人、思慮深い人、やると決めたことへの熱量が高い人、コツコツと学習できる人。
これらはいずれも「私にはマネできない」と思うからこそ気づいた長所です。
私はこれらが「私にはできないこと」だと気づくと同時に、これらができる人たちに助けてもらうことで克服できる、という方法を覚えました。
「私のやりたいこと」が増える
自分の長所に気づき、短所を補ってくれる仲間ができると、なんだか自分が無敵の存在になったような気がしてきて(笑)思考がどんどんポジティブになってきました。
すると、これまで「そんなことをしてどうなる」「たいしてできもしないのに」と自分に無意識にかけていたブレーキが無くなり、やってみたいことに挑戦する勇気が出てきました。
マミートラックだとか、バリキャリだとか、市場のニーズや定義に合わせにいく必要はありません。
私のやり方で、まずは私のできることからやってみよう。ライフシフトチャレンジで、そんな勇気をもらえました。
PROFILE
なつみ/ライフシフトチャレンジ0期生
大手印刷会社の営業職。第1子の育休中に、子連れMBAの第6期運営メンバーへの参加をきっかけにライフシフトチャレンジを知り参加。
今後も「ライフシフトチャレンジ」の参加メンバーによるブログを更新していきます。 お楽しみに!
*下記タグ「短期集中プログラムLIFE SHIFT」をクリックすると、参加メンバーのブログを一覧でご確認いただけます。