講座&イベントレポート記事では、すでに開催済みの講座やイベントについて、運営メンバーが当日の様子や講義内容をレポートをいたします。
今回は、9月12日に開催した交渉学講座をレポート!
まずは事前知識としてイベントの簡単な概要からご紹介。その後レポートをお楽しみください。
講座概要
講座名:
第40回 連続講座・後編「交渉学②~Win-Win関係の構築を目指して~」
日時:
2018/9/12(水) 10:30~12:45
講師:
松木 俊明(まつき としあき)先生
アーカス総合法律事務所 パートナー弁護士
関西大学非常勤講師
講座レポート
第40回目の講座は、松木 俊明先生による「交渉学」でした。
今回は連続講座の後編。前編に引き続き、弁護士の松木俊明先生にご登壇頂きました。今回の講座のメインは8月の学びを踏まえた実践の模擬交渉!8月講座の後、受講生はグループ毎に集まって、事後課題について打合せを行い今回の交渉に備えてきました。大阪・京都・名古屋・仙台の各会場とも、連続講座ならではとも言える数回の顔合わせで繋がりが深まっており、はじめから和気あいあいとした雰囲気で講義がスタートしました。
前回の講義の振り返りと新たな交渉学のポイント
はじめに、前回講義の振り返りをしたのち、新たな交渉学のポイントとして創造型の交渉について学びました。交渉の結果として、新たな価値を創造できるような交渉を目指すことが重要で、そのためにはブレインストーミングが有効とのこと。交渉相手とブレストを行う際は、自らのコンテキスト(隠された事実、意図等)をどこまで開示できるか、協働することでどれだけお互いが納得できるかがポイントとなってきます。 また、クレームシーンの場合に感情的にならずに交渉するコミュニケーション術についても学びました。
模擬交渉
ついに模擬交渉がスタート!交渉は1対1の個人戦です。相手から何を言われるのか、開始直前の会場内は緊張感に包まれました。前回の講義で受講生は二手に分かれて役を与えられ、ある事例について、共通の情報と個別の情報を知らされています。中間ワークではこれらの情報をもとに、グループで交渉の事前準備を行ってきました。
交渉時間は10分間のブレイクを挟んだ30分間。前半が終了したところで、事前準備を行ったグループに戻り、作戦会議です。同じ条件で交渉を行っているにも関わらず、それぞれ異なる状況にあり、目標達成のためのアイデアを出し合います。後半戦を終了後、ずっと気になっていた相手の個別の情報を見せてもらい感想戦へ。「知らされていなかったけど、こんな事情があったのか」、「これを言われたから、条件を譲って合意した!」など、大いに盛り上がりました。 演習の後には松木先生からフィードバックがあり、交渉相手(パートナー)には「一時的なパートナー」、「安定的なパートナー」、「戦略的なパートナー」の三段階があり、それぞれのパートナーとの信頼関係の構築方法があるということを学び、講義終了となりました。
終わりに
講義中に何度もママ達の力を認め、励ましてくださった松木先生。講義後のランチでは、交渉だけでなく、弁護士職についてまで、受講生から様々な質問を投げかけられても笑いを交えてお答えくださり、楽しい時間を過ごしました。 また、大阪と京都の会場では大学生のTA(Teaching Assistant)と見守り保育ボランティ アの方にサポート頂くことで、より理解が深まり、白熱したディスカッションを繰り広げることができました! 交渉学での学びはビジネスだけでなく、日常生活でも必要な場面はたくさんあります。育休中の日々においてもMissionを意識して練習することで、交渉力を高め、自信を持って復帰したいと思えた講義でした。
【会場について】
今回の連続講座で大阪本会場として利用させていただいたNECイノベーションワールド関西では、講座後にショールームの見学付き!NECさんの最新の技術にも触れることができ、非常に刺激を受けた1日でした。