子どもがいるからこそ
チェンジを起こす

子連れMBA®は
仲間とともに 半径5mからのチェンジを起こす
ラーニングコミュニティです

Powered by 一般社団法人ぷちでガチ

ブログ 活動関連 講座&イベントレポート

第38回 「CSRで未来を拓くには」

講座&イベントレポート記事では、すでに開催済みの講座やイベントについて、運営メンバーが当日の様子や講義内容をレポートをいたします。

今回は、7月10日に開催したCSR講座をレポート!
まずは事前知識としてイベントの簡単な概要からご紹介。その後レポートをお楽しみください。

講座概要

講座名:
第38回 「CSRで未来を拓くには」

日時:
2018/7/10(火) 10:30~12:30

講師
國部 克彦(こくぶ かつひこ)
先生
神戸大学大学院経営学研究科 教授

 

講座レポート


第38回目の講座は、國部 克彦先生による「CSRで未来を拓くには」でした。
「自社のCSR報告書を読んだことはありますか?その強みは?」
「そもそもCSRってどうして重要と言われているのか?」
そんな疑問を優しく楽しく解消し、育休中に自社への理解を深めるべく今回は神戸大学大学院経営学研究科教授 國部 克彦先生にお越しいただき、「CSRで未来を拓くには」をテーマにご講演いただきました。
大阪本会場に、リモート会場の京都、名古屋、仙台を加えた計4ヵ所、総勢28名が集まりました。

セミナー開始前は、参加者からはCSRのイメージとして「難しそう」「とっつきにくい」などを挙げる声も上がっていましたが、國部教授からの大変わかりやすいご説明や参加者同士のディスカッションを通じて、

「これまでぼんやり抱いていたCSRについて、理解が深まった」

「今までの概念を覆すような発見の時間になった」

という声もあがるなど、それぞれが大変貴重な時間を過ごすことができた様子でした。講義は、以下の通り、構成されていました。

セッション① CSRとは何か

 

講義の冒頭に、歴史と直近の世界情勢等も踏まえながら、CSRの起源と発展について丁寧な解説がありました。
CSRの起源は、なんと中世まで遡り、1700年代のジャン=ジャック=ルソーの言葉の中において、すでにその考え方が示されているとのこと。
その後、社会情勢が変化するに伴い、企業の社会的役割も変わり、社会・環境問題への自主的対応が要求されていく中で、CSRはまさに中心の考え方として定義・発展してきたということです。

ぼんやりと「CSR=企業の社会的責任」としか知らなかった参加者も多く、CSRについてより深い理解をすることができました。
また、「自社のCSR活動の強みと課題は何か?」をテーマにディスカッションを行いました。
1000頁ある報告書をしっかり深く読み込んでこられた参加者や、幅広いCSR活動をしていた会社などさまざまな話が出て、短時間でも熱い時間となり、CSRの多様性や可能性を認識することができた、貴重な時間になりました。

 

セッション② 責任とは何か

 

後半は、CSRの根本にある「責任」の概念について解説いただきました。
「責任」には「accountability」と「responsibility」という言葉がありますが、その違いについて考えた事はありますか?
前者は「与えられたものに対応」、後者は「要求されたものに反応」と、そもそもの責任の向き方に違いがあるとのことです。
ビジネスの世界では、「accountability」が重視され、企業の責任の範囲は限定されていますが、CSRにおいては、責任の範囲が限定されていない「responsibility」に近く、さらに「無限」責任であるべきとのことです。「無限」責任とは、一方向ではなく双方向のもので、「お互いにみんなで無限の責任をもちあう、温かく見守る」ことでさらに、生きやすくなる世の中になっていくという考え方です。
その後のディスカッションで取り上げた「職場での責任のあり方」でのさまざまな議論と合わせ、このような「無限責任」の可能性をいかにみなで理解し、実現していくことができるかが、今後のよりよい社会を形成していくための大切な一つの視点であり、CSRはやはり重要なファクターであると感じた参加者も多かったと思います。

 

 終わりに


短時間で解りやすく、ディスカッションのテーマが非常に身近であったため、活発な議論を行うことができ、自社の理解がより深まった貴重な時間を過ごすことができました。
「CSRをもっと身近に感じたい」「今回は都合が合わなかった」と、思った方は次回の開催を楽しみにしていてくださいね。

-ブログ, 活動関連, 講座&イベントレポート
-, ,

©︎子連れMBA, All Rights Reserved.
Powered by 一般社団法人ぷちでガチ.